未熟で毒親に近い、バカな親だったわたし。
ストレスフルでイライラしがちな、２０代のころ、二人の男児に恵まれ、育児していました。

無垢な幼い子たちに、なんて無神経に、まるで自分の持ち物であるかのように、ひどい接し方をしてきたのだろう。

博士ちゃんのテレビ番組を観ていると、素晴らしい親御さんたちに頭が下がります。
うちの子たちだって、夢中になったり、興味をはげしく示したりするものが、いっぱいあったのに、大切なそれらに気付かず、急かせて、禁止して、芽を摘んでいたと思います

みやぞんのお母さんのエピソードでも、成績のことなど叱ったことがないようでした。
さかなクンのお母さんも、いつまでもニコニコと、さかなクンが目を輝かせて魚屋さんの店頭に居続けるのに、付き合ってあげていました。
ふたりとも、ゆたかな才能を思いきり開花させていくことができました。

折檻などはしなくても、子どもたちの心を、相当傷つけてきたはずです。
高嶋ちさ子さんが、子どものゲーム機をバキッと折った話は、たくさん批判されましたが、わたしも同じレベルのことをしていました。

ごめん、わたしの息子たちよ。
親に報復をしたりせず、よくもまあ、ちゃんと社会人になって、家庭を持って、やってくれていて。

孫がひとりで遊びに来て、自分の両親のことを話してくれました。
「あんまり勉強勉強言うから、腹が立って、仕返しに、絶対に親の嫌がる最低のレベルの高校に入ってやる！」
と決心して、その通りにしたのです。

でも自分の人生、何とかせにゃならんと、周囲の雰囲気に飲まれず、しっかりトップの成績を保持し、推薦で大学に入りました。

我が息子も、このダメ親を批判してきたけれど、自分も子から同じように批判される立場になりました。
考えてみたら、わたしも同じような思いを両親に対して抱いていました。

つくづく、親があっても子は育つ、という言葉をかみしめてしまいます。
リスペクトはしないけど、好きと言われる親だったら、いいですね。